
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
こんにちは、堺市北区中百舌鳥の中林整骨院・なかもず院、院長の中林です。今日は「手術や怪我のあとに傷跡がひどく腫れてきた」「どんどん赤みが広がってきた気がする」と不安で夜中にスマホを開いている方に向けて書いていきます。
「これって普通の回復の範囲内?それとも何か異常が起きているの?」そんな疑問を抱えたまま、育児や仕事をこなしている方がたくさんいらっしゃいます。特に帝王切開や開腹手術の後に傷跡の腫れがひどくなってきたと感じている産後のお母さんからのご相談は、当院でも本当に多くいただいています。


焦る気持ちはとてもよく分かります。でもまず、「なぜ腫れるのか」を正しく知ることが、適切な判断への第一歩になります。一緒に整理していきましょう。


傷跡の腫れがひどいとき、原因によって対処法はまったく変わります。「なんとなく様子見」が場合によっては症状をさらに悪化させることもあるので、まず何が起きているのかを把握することがとても重要なんです
傷跡の腫れがひどく感じられるとき、原因は大きく分けて「体の修復反応が過剰になっているもの」と「感染などの異常によるもの」の2種類があります。どちらも見た目が似ている場合があり、焦って判断してしまうと対処を誤ることがあります。まずこの2つの違いをしっかり理解しておくことが、正しいケアへの近道になります。
傷が治る過程で、体はコラーゲンをたくさん作って組織を修復しようとします。このとき修復が過剰になってしまうと、傷跡が盛り上がり、赤みや硬さ、かゆみを伴う状態になることがあります。これがケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれる状態です。
ケロイドは傷の範囲を越えて広がっていくのが特徴で、肥厚性瘢痕は傷の範囲内にとどまります。どちらも感染ではないため、発熱や膿みを伴わないことがほとんどです。ただし体質的にケロイドになりやすい方もいるので、一概に「ひどい状態だから危険」とは言えない面もあります。
一方、傷跡に熱感・膿み・強い痛みの増悪が伴っているケースでは感染の可能性があります。縫合した糸の周囲が化膿したり、内部に細菌が入り込んで炎症を起こしたりすることが原因です。このような場合は自己判断でのセルフケアは禁物で、できるだけ早く担当医を受診することが必要です。
傷跡の腫れがひどいだけだと思って様子を見ていたら、実は感染が内部で広がっていたというケースも少なくありません。傷が痛くて眠れない、傷の周囲が広い範囲で赤くなってきた、という場合はためらわずに受診してください。
帝王切開後のお母さんに傷跡のトラブルが多いのには、出産という体の大きな変化が深く関わっています。術後の回復と育児という二つの大仕事が同時進行する過酷な状況の中では、体のケアがどうしても後回しになりがちです。そしてそれが、傷跡の状態を悪化させる一因になっていることが非常に多いのです。
産後はエストロゲンをはじめとする女性ホルモンが急激に変動する時期です。このホルモンの乱れは免疫システムにも影響を与えるため、傷の修復が通常よりも遅れたり、過剰な炎症反応が起きやすくなる場合があります。授乳や睡眠不足による疲労の蓄積も、体の自然治癒力を大きく下げる要因になります。
産後の体では、骨盤周囲の靭帯が緩んで不安定な状態が続いています。骨盤がゆがんだ状態で日常生活を送ると、お腹周囲の筋膜が引っ張られて傷跡に余計な力が集中し、腫れや引きつれを悪化させることがあります。これは「傷だけの問題」ではなく、体全体のバランスが崩れているサインです。
傷跡のケアを一生懸命やっているのに改善が遅い方の中には、産後の骨盤のゆがみが根本にある場合が少なくありません。当院では骨盤の状態から全身のバランスを整えることで、傷の回復をサポートするアプローチを行っています。
専門家への相談と並行して、自宅でもできるケアはいくつかあります。正しい方法で継続することが大切で、間違ったやり方では逆に悪化することもあるため注意が必要です。まずは無理なく取り入れられることから始めてみてください。
傷が完全に塞がった後は、保湿ケアを行うことで皮膚の柔軟性を保ち、ケロイドや肥厚性瘢痕の予防につながります。医師に勧められた場合は、傷跡専用のシリコンテープを活用することも効果的です。ただし、まだ傷が完全に塞がっていない状態や、赤みや熱感がある段階では自己判断でのマッサージや圧迫は避け、必ず担当医に確認してから行うようにしましょう。
傷口に不要な引っ張りをかけないことが、腫れを悪化させないための最も基本的な対策です。授乳クッションを活用して前かがみの時間を減らしたり、床からの立ち上がりを急に行わないよう意識するだけで、傷への負担がずいぶん変わります。何気ない日常動作の積み重ねが、回復スピードに大きく影響するのです。
傷跡の腫れがひどい状態を放置すると、傷そのものだけでなく体全体に影響が広がっていきます。25年以上・多くの産後のお母さんを診てきた経験の中で、傷を庇う姿勢の習慣化がさまざまな不調の引き金になるケースを数多く見てきました。
傷をかばって体をかがめる姿勢が続くと、産後の腰痛が慢性化しやすくなります。骨盤底筋群への影響が出てくると産後の尿漏れが起きやすくなり、股関節まわりのバランスが崩れることで股関節の痛みや膝まわりの痛みとして現れることもあります。さらに恥骨まわりの痛みも重なって、「産後からなぜかあちこちが痛い」と悩んでいる方の多くが、実は根っこでひとつながりになっているのです。
「傷跡だけの問題」として片付けず、体全体のつながりを見ながらアプローチすることが根本改善への道です。
傷跡がひどく腫れているとき、「大丈夫なのか」「どうすればいいのか」と一人で抱え込んでしまうことはとてもよくあることです。でも体は必ずサインを出しています。そのサインに早めに向き合うことが、体の回復を早める一番の近道です。
当院では、検査から施術まですべて私一人が責任を持って担当します。「整形外科で様子見と言われ続けてなかなか改善しなかった」という方が根本から楽になっていく姿を、この25年間で数多く見てきました。傷跡の腫れに加えて骨盤の違和感や産後の体の不調全般、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。一人で悩まず、いつでも声をかけてもらえたら嬉しいです。一緒に体と向き合っていきましょう。

